2日目もゲストによるスペシャルライブ授業から参加しました。
ゲストのスペシャルライブ授業の5時間目は、「本のひみつをバラしちゃえ〜」と題したブックデザイナー祖父江慎さんの授業です。
祖父江さんに関する情報を収集せずに参加したので、初めてお会いした時の衝撃が「何〜面白い!この人!」そして愛情たっぷりで優しいという印象を持ちました。
未就学時にもわかりやすい言葉で優しく語りかけてくれます。子どもが飽きないリアクション付き。
しわくちゃな笑顔が最高にいいですよね。
祖父江さん、もともと本を読むのは嫌いだったんです。とお話しが始まり、夏目漱石の坊ちゃんの冒頭で「私(わたくし)」という表現が出てきますが、漢字にルビがふっていないので「わたし」なのか「わたくし」と読むのか?この人は女なのか?男なのか説明がないまま始まり、男なら「僕」とか「俺」といってくれればその疑問を持ったまま読まずに済むのにねぇ〜と。
なぜ、「わたくし」なのか?そういったところから疑問が次から次に浮かんでしまうそう。
本を読み始めても中々読み進められない、そんなこともあり本を読むのが苦手だったそうです。
そんな僕がね〜装丁家になっちゃったの!
本は、本を書いた作家がいて、そこに装丁家がいて、家という字がついた人がひとつの作品には二人は要らないと思うの、ひとつの作品なのに2世帯住宅みたい(笑)。
だから僕は、ブックデザイナーと名乗るんです。
ただ、時と場合によって装丁家と使い分けをされているそう。
そんな祖父江流のお話しを独特の語り口で語られるので教室の参加者はどんどん引き込まれていきます。
川島小鳥さんの写真集「未来ちゃん」の装丁について
祖父江さんは、数々の書籍の装丁のデザインを手がけられていますが、写真家の川島小鳥さんが撮られた未来ちゃんの写真集の装丁デザインも手がけられています。(「未来ちゃん」は佐渡島に住む架空の少女という設定で撮影をされた写真集)
この本、カバーを外すと背に接着されている花布が無い仕様になっています。
花布が無いのに本のタイトルが印字されています。へ〜こんな仕様にするのが可能なんですね〜。
さらに本のサイズが限りなく紙を無駄にしないカットサイズになっているそう。
開いた時にページの境目に紙の盛り上がりができない工夫をされていて、今までにない本の仕様に挑戦をされた写真集なのだそう。
本が出来上がるまでの裏話しを伺うとこの写真集をもう一度、手にとってみたいと思いました。
ハローブックスのこちらの記事もいかがでしょうか。
投稿者プロフィール
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ファッションデザイナー
ユニフォーム、衣装、パンフレット、名刺などファッションから紙ものデザインまで多岐に渡る。
佐渡島の魅力を自分目線で記事に書いています。ファッション、アート、ものづくり、食に関すること、日々のことについて情報発信しています。詳しいプロフィールはこちら
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