美術館に行くのは好きなのですが、ギャラリーとなると急に敷居が高くなる感じはありませんか?
自分はギャラリーに入るのにふさわしいのかとか、作品を買わなくても見ていいのかなど
なんだか考えてしまい足が遠のいていました。
今回、京都の美術館に行く機会に合わせて美術ライターの黒木杏紀さん(以下あきさん)に大阪のギャラリー巡りのアテンドをお願いしてみました。
専門家にアテンドしてもらってよかったこと。
専門家とギャラリー巡りをすると何が良いのか、得られたことを先にシェアしようと思います。
・ギャラリーに入った時のコミュニケーションのとり方が分かる。
・作家さんがいらっしゃる場合に何を質問したら良いのかが分かる。
・ギャラリーさんとの付き合い方のようなものを知れる。
・現代アートとは何ぞやを体感できる。
・作品への造詣が深まる。
以上のことからギャラリーに入ることへの抵抗感が無くなり、結果的に行くのが楽しくなりました!
ここから先は、大阪でのギャラリー巡りの記録と所感になります。
大阪で巡ったギャラリーはこちら。
今回の訪問先は、下記の8ヶ所です。マヅラ喫茶店でランチをしながらスケジュールや行先を確認。
・Yoshimi Arts(若狭ビル)
・ギャラリー螺(船場ビルディング)
・ギャラリーHAKU
・天野画廊
・KAZE ART PLANNING
・Gallery Nomart
・エスパス・ルイ・ヴィトン大阪
詳細を分かりやすくまとめた資料を用意して下さっていて準備万端!うれしい。
大阪の位置関係が良く分からないのでマップ上にシールを付けて下さってて、さらに美術館の位置も印がしてあり、心遣いがうれしいです。
今回は、できるだけ沢山のギャラリーを回れるようにと、前半は自転車を借りて回り、後半は電車で向かうことにしました。
待ち合わせしたマヅラ喫茶店についてはこちらの記事で紹介しています。
大阪梅田|ランチ予約可!老舗のマヅラ喫茶店で定番サンドイッチを食べて来ました。 – しなしな佐渡Design
いざ、自転車で大阪の街へ。
レンタサイクルは、地域貢献しているハブチャリを利用。ポートと呼ばれる自転車置き場へ向かいます。
ポートは無人のため利用するには、事前にクレジットカードの登録などが必要で、自転車のカギの解錠や施錠はスマホを使用するためこの辺りの操作ができる人なら便利なシステムです。
曇天のお天気でしたが寒くなく、自転車で回るのには申し分ない天気。
中之島公会堂が見られたりと、気持ちよく風を切りながら自転車を漕いで行きました。
中之島公会堂は、東京駅の赤レンガの外観と似た印象。同じ建築家が作っているんですね。
ギャラリーでのコミュニケーションの取り方はこうするのね。
あきさんのやり取りを見ていて、コミュニケーションの取り方ってこうすれば良いのか〜と学び、それからは自分たちでもトライしてみました。
まずは、Yoshimi Artsのある若狭ビルへ。
西山美なコさんの個展「MINAKO NISHIYAMA / boudoir…」(会期2022.3.13まで)でオーナーさんから作品集を見ながらお話しを伺っているところ。
性風俗とピンク色、ポスティングカードからの時代の変遷、ピンク色と女性など切口が面白い。
次に向かった船場ビルディングは、大正モダンの建築物に入っているギャラリー螺さん。
建物の外観も素敵ですが中に入ってみると吹き抜けの庭とそれを囲むように各部屋があります。
現在もたくさんの企業が使われており、今も現役で頑張っているビルで素晴らしいですね。
ギャラリー螺さんはこのビルの3階にあります。
3件目のギャラリー白さんでは、作家の河合桂さんの作品展を鑑賞(会期2022.3.5まで)。
漆を重ね塗りされた作品が完成に至るまでの話しを伺いました。ギャラリー白ですが、作品の引き立つ黒い壁のKUROというお部屋での展示。
左から友人、作家の河合桂さん、わたし、一番右がアテンドして下さったあきさん。
次は、天満にある老舗のギャラリーKAZE ART PLANNINGさんへ。
この日は休廊日だったのですが、泉井千恵さんのご好意で展示作品を拝見することが出来ました。
キム・ドゥハさんの作品が気になり、エピソードや現在の活動を伺いました。
いただいた作品冊子からも作風を知れてよかった。
14時から自転車で回ったギャラリー巡りも終盤になり、ここからは電車に切り替えて向かいました。
中央線深江橋駅から徒歩5分の現代美術画廊のギャラリーノマルさんへ。
作家の山田千尋さんの展示を鑑賞。
笑顔が素敵な山田さん、優しい色使いの作品が魅力的。
作品のモチーフ選びがユニークで今回は、同じモチーフを何度も描くことを試したそう。写真より実際の作品が素敵だったので是非、見て欲しいと思いました。
(会期2022.3.26まで)
工房も拝見できて、ギャラリーのアートへ掛ける情熱を感じ、ますます現代アートへの関心が高まったのでした。
最後は、心斎橋にあるエスパス・ルイ・ヴィトン大阪へ。ギャラリーの入口は初見ではどこにあるのか分からないのでここは、一緒に案内してもらって正解。
時間も20時をすぎ、足早に夜ご飯へ。
振り返り
作家の方は、普段は黙々と作品制作をされていて実際に出来上がったものを通じて鑑賞者とお話しする機会が少ないそう。そのためギャラリーやアートイベントで見かけたら話しかけた方が喜んでくださる方が多いらしい。
今までそこの認識が逆でした、声をかけない方が良いのではと思っていました。そこは思い込みでしたね。
ギャラリー巡りをしていて関西の人は、フレンドリーよね!と改めて実感。
どこのギャラリーもちょっとお茶して行ったら〜と我が家に来た人を迎えてくれる感覚でした。
このご時世だからそんな温かみに触れると、いつも以上に心に染入りました。
今後のギャラリー巡りが楽しみ!
今回アテンドして下さった美術ライター黒木杏紀さんのサイトはこちらです。
投稿者プロフィール
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ファッションデザイナー
ユニフォーム、衣装、パンフレット、名刺などファッションから紙ものデザインまで多岐に渡る。
佐渡島の魅力を自分目線で記事に書いています。ファッション、アート、ものづくり、食に関すること、日々のことについて情報発信しています。詳しいプロフィールはこちら