京都&大阪アート旅と題して、3月5日にアーティスツフェアキョウト2022へ足を運びました。
展覧会は、現代芸術家の椿昇氏がディレクターを務め、国内外の第一線で活躍する17組のアーティストの作品と彼らの推薦を受けた新進気鋭の若手アーティストの作品が展示。
イベントは、3月5日と6日の2日間と短い会期のため、初日に主要な会場を回れるように工程を組んで行きました。
会場の全体像がこちら。
清水寺→京都新聞ビル→京都府京都文化博物館 別館という順で3会場へ向かうことにしました。
清水寺の会場。
清水寺の西門前、三重塔横、経堂、成就院の4箇所を中心とした会場では14組のアーティスト作品が見られるようになっています。
歴史的建造物と現代アートのコラボレーションが刺激的です。
わたしが親しみがあるアーティストといえば塩田千春さん、ヤノベケンジさん、そして前日に知った名和晃平さん位でして、知らないからこそ全てが新鮮!
木崎公隆さんと山脇弘道さんのユニットのyotta(ヨタ)のしゃべる巨大こけしに引き寄せられつつ、
疫病の蔓延から人々を守ることをコンセプトに作られたヤノベケンジさん作の狛犬のカッコよさに勇気づけられ、
名和晃平さんハゲワシの剥製をガラスビーズで覆った作品PixCell-Vultureではその美しさに見とれ、
無料送迎タクシーに乗って次なる会場の京都新聞ビルの地下1階の会場へ。
京都新聞社 地下1階会場。
実験的な試みという感じの谷口智美さんの作品。
自分と自分に触れる物との境界線が気になり、そこを作品にするという。皮膚と服からさらに広がる外界へ。今回の作品づくりは、この地下空間のコンクリート、サイズ感も考えて作られたそう。作品の素材は、粘土と身の回りにあった紙袋を割いたもの。
彌永ゆり子さんの作品は、デジタル絵を小さなモニター画面にループさせて映像化。
デジタルの世界で繰り広げれれている世界を展示物とリンクさせて、モニターの外にも昇華させている。
そして京都府京都文化博物館の会場へ。
ここは型破りで斬新な作品にエネルギーをもらいました。
わたしの好きな3作品。
新宅 加奈子さんの“確かに生きていることを確認する”作品、
ご本人が全裸になって絵の具を全身に被っていき完成する作品。この作品づくりは高校生の頃から始めて10年も行われているそう。凄い!
この鮮やかな色、意図してできない色の重なり、皮膚と絵の具の組み合わせから出来上がる素材の凹凸感。
大和美緒さんの作品。赤いドット。
竹内義博さんの作品。目に見えないものが世界を動かす原動力になっている。
アーティストの方と話しをして作品のコンセプトやそこに至るまでの経緯など、聞けば聞くほど、自分では思いつかない世界観、作品へのあくなき追求と静かなる情熱が感じられました。
理解不能なものも感じるままに一旦受け入れてみるのが現代アート。
今回が5回目の開催になるそうで、また来年も行って定点観測のような鑑賞を楽しんでみたいと思いました。
送迎タクシーの運転手さんから京都のうまい処をたくさん教えてもらったので、次回は喰いだおれ京都もしてみたいなぁと思ったのでした。
イベントの概要
ARTISTS’ FAIR KYOTO 2022
会期:2022年3月5日(土)・3月6日(日)
メイン会場:京都府京都文化博物館 別館 / 京都新聞ビル 地下1階
清水寺会場:音羽山 清水寺
公式ホームページ:https://artists-fair.kyoto/
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