ちょっとした観光でたらい舟に乗るなら矢島経島で乗るのがオススメなのですが、佐渡の大自然を味わいながら乗るなら宿根木の「はんぎり(たらい舟)」がいいですよ。
「はんぎり」って?
はんぎりは、桶を半分に切って作っていたことから地元では、この名前がつけられたそう。
大きさは、直径150センチ、短径130センチの楕円形。はんぎりの主素材は、杉と竹の天然素材から出来ています。
かつては桶樽職人さんが沢山いて、天然素材で作られていたそうなのですが、プラスチック製が普及すると需要が減り、職人さんの数も減ってきて今に至るようですが、宿根木では、運が良ければ桶樽職人さんが船頭をされるたらい舟に乗れます。
これが天然素材のたらい舟
隙間なく(当たり前だけど)杉がぴったりと組んであり、たらいを一周してぐるりと巻かれているのが編んだ竹(タガ)。
タガは、竹を割いて細い板状にしたものを編んで行くのですが、これが一番難しいそうで熟練の勘や経験がいるそうです。
詳しくは、こちらの本に掲載されています。
この本、まだ半分ほどしか読めてませんが、貴重な資料!たらい舟が出来上がるまでが写真とともに載っているのですが読み物としても面白いです。
さっそく乗ってみましょう。
乗る時は、静かに慎重に乗ります。やっぱりこの瞬間がドキドキします。
船頭さんの後ろ姿を見ながら、どんぶらこ。
このたらい舟は、矢島経島で乗った時のものよりややゆったりサイズ。
約300万年前の海底の隆起で出来上がった地層に挟まった枕状溶岩などの水中火山岩類の塊り(この黒っぽいのです)を見ながら入江を周ります。
あまり波が立っていませんでしたが、矢島経島のように囲われた安心感は無いので大自然を感じながらの乗船です。
漁をする時はこんな感じなのか〜と垣間見ることが出来ます。
そして後半は、実際にたらい舟を漕いでみました。
たらい舟を漕ぐ時に使うのがT字の持ち手の櫂(カイ)を両手でしっかりと掴んで8の字を描くように漕ぎます。船頭さんに教わりながらトライ。
力を入れて漕ぐ感じでは無いのでコツを掴めば持久力とバランス感覚で上手く出来そうな感じがしますが、まっすぐ進むことに集中するとどの辺りを漕いでいるのか見失いそうです。
たらい舟を漕ぐ体験は面白かったのでオススメ!是非、漕いでみてください。
コースは、4つあり、今回は、湾内のみを周る15分コースにしましたが、夕日をみながら乗れる夕凪夕陽コース(要予約)も良さそうです。
たらい舟に乗って夕日を見ながら告白とかどうでしょう〜。
宿根木はんぎりについてはこちらから
宿根木はんぎり
営業時間:9:00~18:00
住 所:新潟県佐渡市宿根木393 宿根木体験学習館内(火曜定休)
T E L:0259-86-2077
※天候不良の場合は、お休みする場合があります。
宿根木はんぎり(たらい舟)をご案内します|宿根木・はんぎり | 宿根木 公式ホームページ
その日の営業状況などをチェックするのは、こちらのfacebookページがオススメです。
宿根木・はんぎり
コースの詳細
体験コース
【Aコース】大人(中学生以上)800円/子ども(5歳以上)500円/所要時間約15分 湾内(千石船繋留停泊地)~楽島
【Bコース】大人(中学生以上)1500円/子ども(5歳以上)1000円/所要時間約25分 湾内~湾外 中ノ島
【Cコース】大人(中学生以上)2000円/子ども(5歳以上)1500円/所要時間約35分 湾内~湾外 中ノ島 平島
【夕凪夕陽コース】大人(中学生以上)1000円/子ども(5歳以上)500円/所要時間約15分 ※要予約
予約不要(但し、夕凪夕陽コース要予約)
※気象、波浪状態によりコース変更、運休の場合があります。また安全のため、救命胴衣の着用をお願いしております。
「はんぎり」の本は、小木にある南佐渡観光案内所で購入が出来ます。
南佐渡観光案内所
住所:新潟県佐渡市小木町1935-26
電話番号:0259-86-3200
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投稿者プロフィール
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ファッションデザイナー
ユニフォーム、衣装、パンフレット、名刺などファッションから紙ものデザインまで多岐に渡る。
佐渡島の魅力を自分目線で記事に書いています。ファッション、アート、ものづくり、食に関すること、日々のことについて情報発信しています。詳しいプロフィールはこちら
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