青森県の白神山地に代表されるブナは、全国1位の蓄積量を誇るそうです。
生産量の多く、余るくらいにあるブナを有効活用できないかという所から
ものづくりをスタートさせたのがBUNACOさんです。
今回、青森アート旅の中で、ものづくりの制作体験がしたいと思い
ブナコ西目屋工場のワークショップ(事前予約制)に行ってきました。
弘前バスターミナルから西目屋村役場まで路線バスで揺られること50分。
近くには岩木山や白神山地があり、豊かな森林と畑に囲まれた道路を走り到着。
弘前を出発した時は、晴れていたのに着く頃には、雨が降っており、足早にブナコさんへ。
雨が降っていたので外観の写真を撮り忘れました。
まずは工場見学と製品ができ上がるまでの工程の案内。
制作体験に入る前にブナ材がどうやって製品になっていくのか説明があります。
こちらが原材料のブナです。
ブナの特徴として曲げに強く、しなやかさがあることから、曲木家具に使われており、製品の展示もありました。
こちらは、nendoの佐藤オオキさんデザインのスピーカー。
素材の成り立ちを素直に見せ、尚且つブナ材の素材の特性を活かしたフォルムになっている所が
高く評価されているそう。
一番気になっていたのは湯呑みで成形すること。
ホームページに載っていたこちらの写真。なんと湯呑みで形を整えられているんですよね!
(BUNACO ホームページより)
びっくり、どうやってやるの?
どのような工程で製品が出来上がるのか、工程を説明してくれます。
実際に現場で制作されている職人さんが目の前で制作工程を披露してくれます。
細い帯状のブナ材をぐるぐると巻いていく「巻き上げ作業」です。
ブナコという社名は、ブナ材をこんな風にコイル状にすることからきているそうです。
その後は「型上げ作業」に入ります。
自分たちが実際にやってみる工程が、この湯呑みを使って成形する部分なので真剣に聞きました。
結構、体重をかけて押していく感じです。
実際に自分で作ってみる。
それではやってみましょう。
湯呑みを押し当てて湾曲させていくのですが、まぁまぁ力を入れて押し当てないとカーブになりません。
でもやりすぎも良くなく、加減が難しい。
湯呑みはこんな可愛らしいサイズです。色々と試してこの湯呑みが一番にぎりやすいとのことで採用されたそう。
何回か回しながら傾き具合を途中で確認して進めていきます。
だんだんと成形されてくると今度は慎重に形を整えていきます。
高さを測りながら、自分なりのちょうどいい形になったら、仕上げ材を塗って、型上げ作業は完了です。
この後は、塗装の工程などに入るのですが、そこは職人さんに託すかたちになります。
仕上げの色は、ローズ、ブラウン、ダークブラウン、ナチュラル、ブラック、キャメルブラウンの6色の中から選べます。
うつわが届きました!
待つこと1ヶ月半くらい。お手紙付きで届きました。
わたしはカラーをナチュラルにしました。とっても軽いので持ちやすいです。
裏には、日付とサインを入れてます。
あれから3年経ち、今は果物を入れるのに使っています。
水に濡れても大丈夫なので汚れたら洗えて、実用的で良いです。
こういうもの作り体験は、旅の思い出になるのでいいですね。
BUNACOのワークショップ体験の詳細はこちらになります。
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